院長あいさつ Director Greetings

質の高い安全な医療を提供し、患者さんから信頼される病院を目指して

愛染橋病院は「児童福祉の父」と言われる石井十次の想いに基づいて設立されました。母と子のための病院設立を目指したと資料にあります。残念ながら病院設立を見ずに亡くなりますが、その意志を継いで設立されたのが本院です。社会福祉法人石井記念愛染園が展開する3事業の1つで、歴史は古く昭和12年(1937年)に設立されています。地域に密着した医療が柱であり、近隣の皆様に長きにわたり支えられてきました。特に、地域における母子医療の中心となるよう尽くしてきました。近隣の皆様には本院で生まれた方も多いのではないでしょうか。しかし、少子高齢化は日本全国どこでも避けることはできません。今後は出産数が減るにつれ、より快適で安全なお産が求められます。安心して出産いただけることを実感してもらえなければなりません。本院は総合周産期センターを運営し、母体胎児集中治療室から新生児集中治療室、新生児回復室を備え24時間体制で母子の安全を護っています。出産時には必ず小児科医が立ち合います。妊婦の方には安心してお産をしていただけると確信しています。

本院のもう一つの柱は地域連携です。地域の人々に信頼され、頼りにされる病院であることを目標にしています。常に患者様の要望に応える医療を提供できる体制でなければなりません。大切なことは石井十次の唱えた「隣人愛」です。人口は減っても高齢化に伴い、個々の患者様の来院回数は増えるでしょう。複数の慢性疾患に悩まされることが多くなり、高度で全人的な医療が求められるようになります。医療に対する考え方も変わり、患者様が期待する医療も変わってきます。その変化をとらえるには患者様への思いやり・配慮が欠かせません。まさしく「隣人愛」です。地域と地域の人を愛し、地域と地域の人から愛される病院となる必須条件です。

本院が10年後や20年後、さらに将来にわたり地域の皆様に支援していただける病院であるためには何か必要かを常に模索し、期待に応えられるよう尽力していく所存です。今後も御理解・御支援よろしくお願い申しあげます。

社会福祉法人
石井記念愛染園附属 愛染橋病院

院長 西村 匡司 ニシムラ マサジ